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家賃見直しが資産価値を左右する時代へ

「家賃は下がるもの」という常識が変わり始めています

2026年の繁忙期を振り返ると、都心の賃貸市場では「家賃上昇」の流れがより鮮明になっています。

再開発の進展や都心回帰、海外人材の流入などを背景に、賃貸需要は引き続き堅調に推移しています。

実際に、築年数が経過していても、家賃を維持、あるいは上昇できている物件も少なくありません。

これまでの賃貸経営では、「築年数が経てば家賃は下がるもの」という考え方が一般的でした。

しかし現在は、建築費・修繕費・原状回復費・設備交換費など、あらゆるコストが上昇しています。

そのため、「古くなったから下げる」という単純な判断ではなく、

“今の市場で、いくらなら選ばれるのか”

を正しく見極めることが重要な時代になっています。

■実は、“満室なのに損をしている”物件もあります

「空室がないから問題ない」と思われている物件でも、実際には相場より低い賃料で貸し続けている

ケースは少なくありません。

特に都心部では、市場家賃が上昇しているにも関わらず、過去の賃料水準のまま据え置かれている

物件も多く見受けられます。

一見すると安定経営に見えても、

• 本来得られるはずだった収益

• 将来売却時の資産価値

を取りこぼしている可能性があります。

■家賃査定は「毎月の収入」だけでなく「資産価値」に直結します

家賃は単なる月額収入ではありません。

収益不動産においては、家賃そのものが資産価値を左右する重要な指標になります。

収益不動産は一般的に、

「年間家賃収入 ÷ 利回り」

という収益還元の考え方で評価されます。

たとえば、1戸あたり月1万円の差でも、年間では12万円の差になります。

10戸の物件であれば、年間収入は120万円変わります。

仮に利回り5%で評価される場合、資産価値には約2,400万円の差が生まれる可能性があります。

つまり、

“家賃設定=資産価値戦略”

と言っても過言ではありません。

更新時と募集時で「家賃戦略」は変わります

家賃を見直すタイミングとして重要なのが、

• 更新時

• 新規募集時

の2つです。

更新時:適正賃料へ見直すタイミング

更新時は、入居者との関係性を踏まえながら、市場動向を反映した賃料へ調整できるタイミングです。

実際には、長年ほとんど家賃改定が行われていない物件も多くあります。

もちろん、安易な値上げはトラブルにつながる可能性があります。

しかし、

• 周辺相場の変化

• 物価上昇

• 管理コストや修繕費の上昇

などを丁寧に説明することで、ご理解をいただけるケースもあります。

新規募集時:「チャレンジ家賃」を試せるタイミング

一方、新規募集時は、最も家賃戦略の自由度が高いタイミングです。

需要が強いエリアでは、相場上限を見極めながら、やや高めの「チャレンジ家賃」で募集を開始することも有効です。

重要なのは、“最初に決めた家賃が絶対”ではなく、

• 反響数

• 内見数

• 申込状況

を見ながら検証・調整していくことです。

安全な賃料設定は早期成約につながりやすい一方で、本来得られる収益を逃している可能性もあります。

根拠あるチャレンジによって高い賃料で成約できれば、毎月の収益だけでなく、将来的な資産価値向上にもつながります。

■今の家賃、本当に適正ですか?

金利上昇、修繕費高騰、物価上昇が続く中、賃貸経営は

「持っているだけで安心な時代」から、「戦略的に運用する時代」へ変わりつつあります。

もちろん、すべての物件で家賃を上げればよいわけではありません。

• エリア特性

• 築年数

• 設備状況

• 競合物件

• ターゲット層

によって、最適な家賃戦略は異なります。

だからこそ重要なのは、

「現在の市場で、その物件が本来いくらで貸せるのか」

を定期的に確認することです。

家賃の見直しは、単なる値上げではありません。

今の市場に合わせて物件価値を再評価し、

• 収益性

• 将来の売却価値

• 長期的な賃貸経営の安定性

を高めるための重要な経営戦略です。

「今の家賃が適正なのか分からない」

「更新時の賃料改定をどう進めればいいか悩んでいる」

「募集条件を見直したい」

郵宣企画では、オーナー様の賃貸経営に役立つ情報提供を行っております。

家賃設定や収益改善について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

株式会社郵宣企画 髙木 正浩
大手不動産会社での賃貸仲介、賃貸管理、不動産流動化・不動産証券化(私募ファンド/規模100億円)、アセットマネジメント・プロパティマネジメントでの幅広い経験を生かし、多くの賃貸経営問題を解決。

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